【フリーゲーム】Earth AS EARTHをレビュー
どうも、太陽です
このブログでフリゲを紹介する際にレビュー、批評といったスタンスは取っていない記事があります
それらはもう批評とか以前に面白いからまずやれ! やりたくなるための記事を書いてやる! との思いが前提にあり
つまりタイトルにレビューとか付いてる時点で基本、僕はおすすめしない作品、つーか酷評となります。どうしても偉そうな指摘ばっかりになるから書くか迷ったけど、せっかくだしね
Earth AS EARTHの特徴
ツクールMV製RPGです
RPGと名乗ってはいるものの、プレイした感想としてあえてこう形容したい
『ツクール製、小説家になろう』です
ゲームと思ってやると苦痛を伴います
詰め込まれたイベントテキスト
まずね、僕はRPGが好きなのでこれもRPGを期待して始めたんですが
OPイベントくっそなげぇ!
待てども暮せど延々とテキストが流れ、一向に操作する場面が来ない!
僕が文章読むの遅いせいもあるかもしれませんが、OPなのでじっくり読んでいたら操作可能になるまでに20分くらいかかった気がします
美麗なムービーだらけの市販RPGですらOPが長いのは批判されるのにテキストのみでこれはきっつい!
操作可能になってからもちょっと進んでは大量のイベント、ちょっと進んでイベントが繰り返されテンポが激烈に悪い
察しの悪い僕はそのうち冒険が始まるのかななんて焦らされながらプレイしていましたが、1時間ほど過ぎたあたりでようやく「あっ、これそういうやつか」って察しました
恐らく作者さん的には作品の持つ世界観を発表する媒体として一番都合が良かったのがツクールMVであり、それが『RPGツクール』であったのはたまたまそうだっただけなのです
システムはオーソドックス
戦闘や育成システムはそれほど変わった作りにはないっていない、オーソドックスなものです
目新しい仕組み使えば面白くなるってもんでもないのですが、流石にバランスが大味過ぎる点は多々見えました
敵である魔物はお金を直接落とさず、ドロップした素材を売って金策。レア素材は高額で売れるがドーピングアイテムにもなる仕様は面白い仕組み
ただクリアしてから思うに、ドーピングの必要はほぼ無かったかなと。ラスボスイベント戦だし隠しダンジョンも(多分)無いし
実質特にイベントも無い道中の野良魔物がラスボスになります。以降全逃げでOK
Earth AS EARTHの良かったところ
世界観は非常にスケールがデカイです
ファンタジー世界の説明とSF設定を絡めて、魔物や魔王といった存在を説得力あるものとして描く試みは新鮮でしたし個人的にも好きです
ゲームシステムである魔物素材の利用法も世界観設定の重要な位置を占めており、ただの仕組みに成り下がっていない、きちんと理屈を与えています
キャラクター達も各々良くも悪くも個性的でありつつ、シリアスなストーリーを壊しすぎない現実的な性格をしており良かったかな
セーブポイント兼回復ポイントが高頻度で設置してあるのも親切でプレイしやすかったですね
Earth AS EARTHの悪かったところ
小説でもなんでも物語を作る失敗としてやらかしがちなのが、ペース配分が出来ていないこと
ツクールMVの仕様も影響あったのかもしれませんが、全体的なゲームのボリュームに対して設定を詰め込みすぎ
そのせいでゲーム部分は完全におまけ、ノベルを読んでるだけになりました
誇張じゃなくイベントの文字読んでる時間が7割、2割がレベル上げ、1割が進行。ダンジョンなども特に仕掛けのようなものはなくほぼ一本道を突き進むだけです
全体のボリュームが少ないのに設定はスケールがやたらデカく、『一方その頃』的に同時進行で各陣営の思惑が挿入され
しかもプレイヤーにネタバレをしない配慮のためか、わかりにくい言葉で語られるので正直退屈
また、性描写入れすぎ。軽すぎ
そういう描写が嫌いとかいらないとか言うわけではないのですが、シリアスなSFやりたいなら性描写も感情込めず地の文でさらっと流す程度にするべきではと感じた
このゲームせっかく何故かたまに地の文使ってるんだし
開幕早々、盗賊が子供をレイプしようとしてるのは『うぇ』となったが、今にして思えばそこはまだましな部類で
主人公がヒロインとキスした後に妄想でシコるシーンとか、ヒロインが攫われて落ち込んでる主人公に仲間がフェラしてあげるシーンとかその他にも色々とまぁ、素直に気持ち悪かった
そういうのが好きって人もいるのかもしれない。ただ自分にはどうしても・・・
一応生きるには性欲が大事みたいなテーマもあったのだとは思うが、もうちょっとスマートにやれなかったんかと
エロがやりたいのかシリアスがやりたいのかメリハリが効いておらず、色々迷子になってんなって印象でした
まとめ
作者さんの見せたいところだけひたすら詰め込んだってイメージでした。常に設定説明されてる気がして辛かった
もうちょっとプレイヤー視点で楽しませること、読ませることを意識した方が良かったのかな。去年の作品だから今更言っても感あるけど
酷評はしたけどそれでもクリアまでやったのは、自分がSF好きっていうのと少なからずストーリーが気になって進めたから
RPGがやりたかったりSF興味無い人にはおすすめできないかな~
ただこうやって酷評されてると逆にやりたくなるって人もいるからね。不思議なことに。自分もその気あるけど
そんな方はこちらから!
実は世界観共通の関連作品が他に二つあるらしく
Fireflyとこっちはどっちが最初かわからなかったのでこっちからやりました
DLはしてあるので気が向いたら他二作も手を出してみようかなと思う