世の中褒めロボ

様々なことを褒めたり褒めなかったりするブログです

ガンダムの見所は設定のこじつけにある!

 

どうも、モビルファイターです

 

 

ガンダム好きなんですよガンダム

と言ってもガチのガンダムオタクの方に比べたら全然にわかなのですが、好きです

でもガンダムが好き! って語りだすと一般の方は勿論、オタク界隈の方々にも「ガンダムアレルギー」は多くてノーセンキューとなってしまうんですね

そこで今回話してみたいのは僕がガンダムでこれすげー魅力的だなーと思っている要素の一つが『設定のこじつけ』なんですよね。そこを語っていきたい

 

 

ガンダムはここを見ろ! 設定のこじつけ!

初代機動戦士ガンダムが放映されたのは今からほぼ40年前。1979年のことです

この作品は大人向けのSFアニメを作りたい製作側とオモチャを売りたいスポンサー側

の対立が初期からありました。対立ってほどでもないけど、意向は違っていたんですね

初め主役が乗るマシンは宇宙戦艦ヤマトを見習って戦闘機になる予定だったのが巨大ロボットになったのも、子供受けでオモチャを売りたい目論見があったのだと思います

 

なので本格SF作品としての側面と破茶滅茶ロボットアニメ両方の性質を持つことになり、その後大人に人気が出るにつれリアルな未来世紀SFとして考察するファンが現れ、公式もそれに合わせ設定を調整していく『本気の後付け』が始まったのでした

こうしてガンダムと後付け、こじつけの歴史が始まります

 

ミノフスキー粒子

 

架空の粒子知名度圧倒的1位と思われるミノフスキー粒子

これは静止質量ほぼ0の粒子。簡単に言うと見えない霧のようなものです

 

何故この粒子が登場したかの理由として、初め戦闘機の予定だったマシンが人型ロボットに変更になったのでその設定を考えなくてはなりません。従来までのロボットアニメならそんなもんいちいち説明する必要もないのですが、現実に則した考え方をすると人型ロボットは色々な面で効率が悪すぎる。つーか無理なんですよね

現代ですら戦闘機同士の空戦はもうレーダーを見て遠くからロックオンしてミサイルを発射するスタイルなので、手足が付いている意味がわかりません

 

そこで便利なのがこちらミノフスキー粒子。この粉のせいで長距離レーダーが無効になってしまう現象が起きます。必然的に戦う距離はほぼ肉眼で見える範囲

敵の攻撃を前後左右に躱し、白兵戦を行う世界の『必然性』が多少こじつけられました

 

AMBAC編

地上で手足が付いていれば自由な機動と攻撃を行える理屈は(多少)わかった。でも宇宙空間じゃ別にいらないよね? 足なんか飾りですとの有名な台詞もございます

確かに別にいらんよねってことで『ボール』なんていう兵器が作られたりもしたんですが、では本当に宇宙での戦闘で手足は完全に無駄なのか。「やっぱロボットじゃなくていいんじゃん」と言われるのを避けるためにこじつけたのがこのAMBAC(アンバック)です

 

意味は「能動的質量移動による自動姿勢制御」これ読んでピンとくる人は多分天才

説明が難しいですが、よく例えられるのが座席がクルクル回る椅子。今座っている方は試して欲しいが、回転椅子に座ったまま足を浮かせ両手を左右どちらかに勢いよく振ると、身体の中心を軸として脚が腕と逆方向に動くのがわかると思う

これに似たような現象が無重力空間でも起こるので、それを利用して手脚を動かすことで姿勢制御や旋回をしようという理論、技術のこと

 

実際に運用出来るほど効果があるのかは微妙だが、理屈としては間違っていない

AMBACにより姿勢制御、索敵、攻撃の流れがスムーズになり燃料の消費も抑えられる。だから手脚が付いているのだ! と言われれば一定の説得力がある

この一定の説得力が大事で面白いところなんです!

 

宇宙なのに何故音が鳴るのか編

音は空気の振動を鼓膜が感知することで聞こえます。真空である宇宙空間には空気がありませんので音は聞こえないと思われます

なのにMS(モビルスーツ)が戦闘で爆発すればドーンドカーン! とそれらしい音が聞こえますし、音に反応してパイロットが振り向くこともあった気がします

普通だったらまぁアニメだし。無音でやっても面白く無いんだから演出として仕方ないとなる部分だけれど、ちゃんとこじつけられました

 

まずMSに乗るパイロットが操縦席で見ている画面は外の映像をそのまま映したものではありません。機体各部に取り付けられたカメラから得られた画像を解析、リアルタイムにCGを合成して表示されています。っていう設定です

なので『質量を持った残像』や『ダミーバルーン』などを本物の機体とコンピューターが誤認してCG処理してしまうために、実際に操縦席では本物に見えてしまうんですね

つまり『音』もコンピューターが処理してスピーカーから鳴らしているんです!

何かが爆発した映像をカメラが捉えたら「あれは爆発だ」とコンピューターが判断し、距離と大きさを計算し適切な方向にあるスピーカーから「ドーン!」と実際には鳴っていない爆発音を出します

そのおかげでパイロットは目だけじゃなく耳によっても周囲の状況を把握することが出来るんですね

 

これで宇宙なのに音が鳴る謎が解けました! いやーこじつけって素晴らしいですね!

 

 

こじつけ文化は日本の文化

ガンダムのこじつけはまだまだ沢山あるのですが、出していくときりがないのでこの辺で日本のこじつけ文化とガンダムをこじつけてみましょう

 

例えば雷。ゴロゴロ・・・ピカッ・・・ドーン! のあの雷

昔は神が鳴らすことから「神鳴り」と呼ばれていました

また、他の呼び方として今でも使う「稲妻」これは雷が多く発生する時期に丁度稲穂が実ることから雷は稲の妻であるとして使われていたものです。一種のこじつけですよね

 

それから例えば妖怪

日本の妖怪一覧 - Wikipedia

めっちゃいるなおい

妖怪に詳しいわけでもないけれど、想像するに未知の現象や暗闇への恐怖心を擬人化もとい擬神化したのが妖怪なのではないだろうか。多分に遊び心も入っていると思うけど

川で溺れたのは何かが足を引っ張ったから。病が流行ったのは何かが悪さをしているから

現象が先にあって、そこに理屈をくっつけるこじつけです。日本以外の国でもよくあることですが、特にここでは多いと思う。なんだよこの妖怪の数は

 

多分日本人は好きだし得意なんですよね。こじつけることが

始めに神(スポンサー)から「二本足の巨大ロボット出して」と言われた結果、なんとかして辻褄を合わせようと理由をくっつける。ここがガンダムの魅力の一つだと思っています

 

 

まとめ

ガンダムの見どころはMSであるとかキャラクターのドラマであるとかはよく言われますが、設定面で色々なこじつけ後付けが考察されているのも是非見て欲しいです

「よく考えたなぁ」と関心してしまいますよ

何故ビームサーベルで鍔迫り合いが起きるのかとかビームライフルを何故避けられるのかとか考察しがいのある面白い話がガンダムにはゴロゴロしています

 

正直こじつけても全く現実的には説明出来てないものばかりだし、後付け盛り盛りで萎え萎えすることも昔は多かったのですが、むしろここが楽しいところなんだと気付いてからは結構許せちゃってますね

 

ってことでガンダムのこじつけを楽しみましょう!