二次元とエロの親和性について真面目に考えてみた
どうも、オークです
二次元とエロ。
いやらしい意味じゃなく、下ネタでもなく、ちょっと真面目に考えてみたい。
まずはエロ抜きにして、二次元作品と三次元作品の違いについてから。
最初はアニメの話が主になるかな。
実写とアニメの違いは何か
実写とアニメは何が違うんでしょうか。
いやそら言ったら何もかも違いますやんとなるけれども、「実物と絵」が違う所ですよね。
実物と絵では画面の見え方が違う以外にも、演出や制作費が違ってきます。
違いを比較していく
例えば
「おっさんが公園のベンチで新聞を読みながらコーヒーを飲む5分のシーン」
これの実写とアニメを比較したとすると、実写の場合カメラやマイクなどの機材を公園に持ち込み役者を座らせ撮影する。NGなどが無ければ撮影自体は10分前後で終わり。
アニメの場合、通常は1秒間に8枚の絵を描いてパラパラ漫画のように動画にしている。5分のシーンなので2400枚の絵を描く必要がある。
と言っても実際のアニメでは動きの無いシーンでそんな真面目に2400枚描くことはないんだけど、例えばね。
この例だとどちらがコストが高いかわかりにくいね。機材類は撮影の度に買い換えるわけもないので省いたとしても、薄給アニメーターが2400枚描く値段と実写撮影スタッフと役者の人件費の比較。
じゃあ次はこんなシーン
「おっさんがロケットに乗って宇宙に行く5分のシーン」
アニメは変わらず2400枚の絵を描くだけ。さっきより作画難易度や資料を調べる時間は増えるかもしれないが、そこまでかかる額は変わらない。
問題は実写だ。本当に完全にオリジナルな実写で撮ろうと思ったらロケットを打ち上げなければならない。コストは想像もつかないね。少なくともそのシーンだけで映画制作費何本分の額がかかる。
そうしないために実写ではCG合成の技術があるんですね。
実写CGとアニメCGの違い
話は逸れるが
実写にもアニメにもCGという技術はあるんだけど、使いみちは真逆。
簡単に言うと実写は「撮影出来ないものを映像化するため」にCGが使われている。
おっさんが宇宙に行ったり、おっさんが空を飛んだり、おっさんが手からビームを出したり。
チープに撮影すればコストは下がるけど、今はCGが主流だよね。
これらは実際に宇宙に行くよりは安上がりだけど、それでも費用は莫大。
元が実写なのでそこに違和感の無いような加工が必要だし、映画であればほんの少しのシーンのため専門のCG制作チームに多大な金を払って何ヶ月もかけて作ったりする。
逆にアニメの場合CGはコストを下げる目的で使われる。
キャラクターの手がバンザイから気を付けの姿勢に戻る動きを描く場合、手描きだったらそれを1秒8枚ずつ作画していかなくてはならない。
そこをCGに置き換えると、まずはキャラクターの3Dモデルを作ってPC上で腕を下げるモーションを付ければいい。最初にモデルさえ作っちゃえば動画にする手間はかなり下げられる。
2017年に話題になったけものフレンズはCGアニメ。
低コストアニメとしても話題になったが、手描きとCGの費用でわかりやすいのがこのシーンで
けものフレンズ第8話より
メインで活躍するキャラクター達はみんなCGなのだが、この場面で一瞬だけ映る彼女らは全員手描き。
つまり
- 沢山登場したりよく動くキャラクターはCGモデルを作った方が安い
- 少ししか登場しない動きの少ないキャラクターはモデルを作るより手描きの方が安い
- 沢山登場するキャラクターを手描きで動かすのは高い
これがよくわかるいいサンプル。
話が逸れた上にアニメ好きには周知の事実だったけど、言いたかったのは
二次元、三次元、CGそれぞれに向き不向きな物語があるということ。
三次元と二次元の向き不向きとは
単純に演出と費用の向き不向きの話で
三次元、実写作品は恋愛ドラマとか探偵ものミステリーとかいちいちCG合成しなくていい作品に向いてる。だってCG高いんだもん。
二次元はSFやファンタジーなどに向いてる。現実にあるもの描こうと無いもの描こうとそんなに費用変わらないんだもん。
はい、ここまでが前提。
三次元はドラマで二次元はファンタジーって実際そうなってるし。
何をここまで時間かけて事実だけ語ってんだって思うけど、エロを考える上で必要だったので。
記事タイトル見て! 何の話だったか思い出して!
エロはファンタジーか現実か
びっくりした。何この見出し。頭おかしい。
何言ってんだこいつ。エロは現実だろ。童貞かよ。
待って待って、エロと言っても沢山あるんです!
エロ写真集、AV、エロアニメ、エロ漫画……ニッチなものを含めれば多種多様なエロがございます。
これ個人的に結構不思議で、実写映画であればCGを使わない現実的なドラマを描くものが多くあります。そっちが三次元の得意分野なので当たり前。
アニメや漫画であれば現実的ではないファンタジーな話が多い。これも当たり前。
でもエロに関してここ日本では三次元と二次元がかなり入り混じっている。これどういうこと?
エロはどちらの得意分野なのか
結論を先に書くと、これからのエロは二次元の得意分野になっていくと思います!
その理由。ちゃんと真面目だよ。
三次元と二次元のエロ、使い道は同じなのですが実は内容が結構違う。
実写とアニメの違いのように、二次元のエロは結構ファンタジーが含まれていることが多いんですね。
僕が初めて表紙を目にしたエロ漫画は胸が酒樽くらいあって爆笑してしまいました。ファンタジー。
それでね、現代はかなりエロにアクセスしやすい時代です。エロ本を拾ったりお店でビデオをレンタルして来なくてもネットで検索かければ秒でエロコンテンツ。
そんなエロに接しやすい時代で起こるのは『飽き』だと思うんです。
特に三次元、AVの世界などは本当に業界の方は飽きられないよう工夫して作っているのはわかるのですが、どうしても中身は同じようなものになってきてしまう。
オークとか出てこない。
先に述べた費用の関係でハリウッドばりのCGや特殊メイクを使うわけにもいかないのですよ。
その点二次元は色々なシチュエーションやり放題。おっさんを描こうがオークを描こうが費用は変わらないので現実では有り得ないような描写し放題なんです。
二次元エロは『飽き』に強い。バリエーション多く作れるので。
面倒な人権問題やら契約やら犯罪やらも比較的緩いし。
そんな感じでエロと二次元の親和性は非常に高く、これからどんどん増えていくのではないかと思っています。
今混在しているのはその過度期なのではないかと。
まとめ
ひでぇ話だな!
真面目にオークがどうとか言ってんじゃないよ……。
三次元と二次元にはそれぞれ役割があると思っています。あ、エロじゃなくてね。
どっちが上とかじゃなく得意な描写や表現がある。
そこにエロを当てはめた時どうなのか、エロはどちらに勝ち目があるのかを考えたつもりだったんですが、割りと論点が迷子になり頭の悪い話になりました。
以上。エロと二次元の親和性を語る回でした。