【フリーゲーム】Quartum Finesを紹介!卓越した台詞回しと美麗なイラストが特徴の王道戦記SRPG!
どうも、山賊です
フリーゲーム紹介するでござるよー!
今回はSRPGStudio製FE風フリーゲーム『Quartum Fines』でございます!
カートン・フィーネと読むらしい。ラテン語ですかな。
面白かった!!
雰囲気が出来上がっているゲームですなあ!
こちらリリース直後にクリアしていたのですが、エンディング分岐条件がわからなかったのと他にも色々と見落としつつクリアした予感があったのでしばらく記事にせずにおりました。
その後アップデートで様々な変更があったのと、エンディングの条件を見かけたため最初から再プレイしてきましたよ!
プレイバージョンは1.10難易度ノーマルでの記事になります。
2周目だからハードでやろうかと思ったけど、この作品に限らずブログで紹介する時はノーマルがいいことに気付いた。
Quartum Finesの内容
Quartum Finesの世界観
ネタバレするわけにいかないので具体的には書きませんが、非常に物語の空気感が完成している作品です!
お話の内容としてはかなりシリアス寄りですね。たまにコミカルな場面を挟みつつも、終盤は一層気の抜けない重い雰囲気でストーリー進行していきます。戦記物として王道。各国の動き、思惑、背景がよく表現されていてリアリティがあります。
そのリアリティを演出する一つに『言葉遣いがそれっぽい』のがあります。
中世ファンタジーの貴族や軍といった我々では想像するしかない世界の方々が「本当にこんなこと言いそう」な言葉の選び方、考え方をしており作者さんの語彙力に感服してしまいました。
テキスト量は全21章のメインストーリーだけでもかなりの文量があり、キャラクター同士の支援会話も豊富です。文量が多いのは必ずしもプラスではなくテンポの悪さにもつながるのですが、Quartum Finesはかなり文章が上手なので飽きずに見られましたね。
Quartum Finesのゲームシステム
オーソドックスなFE式システムです。
難易度はキャラが倒れても次のマップで復活する「おてがる」「ふつう」と、倒れたキャラは復活しない「ノーマル」「ハード」があります。
後ほどネタバレ欄として記載しますがエンディングは最終面で分岐があり、もしかするとその条件から「おてがる」「ふつう」では片方が見られないかもしれません。未確認なので確かなことは言えず申し訳ないのですが、気になる場合はノーマル以上でやるのがいいと思います。
また、現在未実装の難易度として「パーティ」が準備されているようです。座して待たれよ!
会話について
戦闘前の準備画面ではキャラクター同士の会話が見られます。
攻略のヒントがもらえたり、ストーリー背景の補足が読めたりキャラ間に支援が発生したりします。支援はそのユニット同士が近くにいるとステータスに有利な補正が働く状態ですね。
この支援は『複数のキャラと深い仲になれない』仕様らしく、誰かと誰かに深い信頼関係を付けたければ他のキャラとの支援会話を無視する必要も出てきます。読むだけならセーブして読んでリセットすればいいんですけどね。
ただ、バージョン1.10現在キャラ支援が深くなった場合のペアエンド、カップリングエンドの類は実装準備中のようです。ご注意を。
会話イベントは戦闘準備画面だけでなくマップ攻略中にも起こります。誰が誰とイベントが起こるかはメニューの会話確認から見ることが可能。
これ戦闘前にも確認出来るのですが、大変なのが『マップ進行に応じて会話イベントが新規発生することもある』こと。攻略マップで特定の敵を倒した後やイベントを起こしたあとなど、確認すると新たな会話相手が発生していることがあります。
この会話イベントでは普通に会話するだけではなく、スキルがもらえたりステータスがアップすることもあるので終盤はなるべく見逃さないように。なるべくね。
また話しかけることで仲間になる緑のNPCや敵キャラなどに誰で話しかければいいのかも、この会話確認から調べることが出来ます。ちょくちょく見ておきましょう。
ちょっと攻略
各章の攻略ではなく、プレイ全体としてのヒントのようなものを。
成長に関して
以前のバージョンではマップ開始時しかセーブ出来ず、途中失敗すると章のはじめからやり直しだったのでそこそこ難易度が高かったのですが、現在はターン開始時であればいつでも何度でもセーブ可能となったのでSRPG初心者の方でもそこまで苦労することはないと思います。
ただランダム成長なので仕方ないのですが、運が悪いと成長が偏って弱いキャラが出来ることもままあります。僕は以前のバージョンで主人公の魔力がやたらヘタレて苦労しました。
ヘタレてもクリア可能なバランスではあるのですが、自信が無い人などは軽く成長吟味をしてもいいでしょう。
やり方は簡単で、ターンはじめにセーブ出来ることを利用して
- 前のターンでレベルアップ寸前まで経験値をためる
- 次のターン開始時セーブ
- 敵を倒してレベルアップ
- 成長が気に入らなかったら2のデータをロード
これだけ。作品によっては乱数固定で、セーブをロードしても同じ行動を取れば同じ成長しかしないものもあるのですが、Quartum Finesは同じ行動でもやり直せば違う結果になるので乱数を気にする必要はありません。
レベル上限とクラスチェンジ
Quartum Finesのレベル上限は15です。クラスチェンジ後は1まで戻り、また上限15までレベルアップ可能。なるべく下級職で15まで育てた方がいいでしょう。
クラスチェンジアイテムですが、個数的には余るほど手に入ります。途中秘密の店などで売っていますが値段も高いし買わなくてもいいかなー……。ただ購入以外で手に入るのは結構あとになってしまうことも多いです。
レベルアップの機会が少なくなるのが気になるようなら買ってもいいかもしれません。お金はそこそこ余裕ありますし。
ただ「ロメオ」と「ガルフォード」をどちらも使っている場合は記憶の欠片(だったっけ?)を一つは買っておくといいですね。確か普通にプレイすると一つしか入手出来なかったと思います。
クラスチェンジアイテムは普通のショップではなく隠しショップで扱っていますが、場所は比較的わかりやすいかと。一箇所だけ不自然に色が違う床とかね。
増援と敵行動
ゲーム中盤以降、敵の増援と行動がこちらの意表を突くような裏をかくような意地悪な動きをするようになってきます。
特に「ユニットがマップのある地点以上進んだ時に」増援が来たり敵が行動開始したりすることがあり、慣れてないとわかりにくいのでまんまとやられることが多いかもしれません。
以前のバージョンではかなり脅威だったのですが、現在は毎ターンセーブ出来るのでそうでもないんですけどね。ターン開始時のセーブをいくつか分けてとっておくのをおすすめします。
ネタバレ注意!分岐について
ネタバレになるかもしれませんが、知らないと自力で見つけるのは難しいと感じたため書いておきます。
まず序盤の分岐。仲間になるキャラクターが変わります。これに関してはQuartum Finesのフォルダにそのまま「分岐について」というファイルがあるので読みましょう。なかなか自力じゃ気付けません。
次にエンディング分岐。(多分)Quartum Finesには2つのエンディング、ノーマルエンディングとグッドエンディング(筆者主観)があります。分岐条件は知れば簡単で、最終話のみにフラグがあるのでどちらのバージョンのエンディングも見るのは容易です。
その条件とは「死者蘇生の杖を使うかどうか」です。
蘇生杖を使わなかった場合はノーマルエンド、使った場合はグッドエンドに分岐します。
杖を入手し使えるのは最終章のみなのでノーマルエンドが見たければそのまま使わずクリア。グッドエンドが見たければ誰かを蘇生してからクリアすること。最終章でわざと誰かを誅殺するのもありです。
蘇生杖は使用に必要な杖熟練度がSなのでそこだけ気をつけて誰かしら使えるように熟練度を上げておきましょう。
まとめ
とても楽しいゲームでした!!
なんと言ってもやはり台詞回しが良いですねー。コーニットとリアがお気に入りです。ちょっと黒いところある女の子っていいよね。
キャライラストも複数の絵師さんによるとても綺麗なイラストばかりで愛着が湧きます。バージョンアップで難易度も下がったので、SRPGに不慣れでも中世ファンタジー戦記にどっぷり浸かりたい人にはおすすめなんじゃないでしょうか。
ペアエンド未実装なのは少し残念ですが、気長に待ちつつ次はハード以上でプレイしたいと思います。ハードだと敵の能力上がるかわりに説得で味方に寝返るキャラの初期能力も上がるんですよね。ちょっと違うキャラ選択でまた楽しそう。
Quartum Finesのダウンロードはこちらからですよー!