【フリーゲーム】デモドリプルスノインを紹介! 序盤だけで隙が無い質の高い短編作品!
どうも、おトメさんです
フリーゲーム『デモドリプルスノイン』を紹介します! なにこれどういう意味? わからん! まあいいか!
まずこのゲームを一言で表すならば、「質の良い読切作品」
読切と言ってしまうと多少語弊があるかもしれないが、えーそうだな、伝わらないのがわかりつつあえて例に出すと
超人気漫画ONE PIECEの短編であるロマンスドーン。そんな印象を受けました。
実際僕のクリアタイムは3時間。SRPGにしては短めで、実はストーリーも完結はしない。
ただ完結はしない、伏線も残っている、のだが!
ゲーム最終話があまりにも、あまりにも綺麗に気持ち良く終わっているため、モヤモヤ感はあんまり残らないんですよね。逆にいいんでしょうか。
多分大きな物語の序盤に当たるのがこれなんだと思う。記事タイトルはそんな意味。でももう序章だけで面白い。くっそ美味ぇ前菜。
続きは確かに欲しいんですが、完結してないことへのイライラは無い。僕結構そこ気にするタイプなんで自分でも意外。聞いてるか冨樫。聞いてるか三浦建太郎。
って感じで前置きはこの辺で、デモドリプルスノインの中身を見ていきましょう。
デモドリプルスノインの特徴
SRPG Studio製にしては色々と特徴的なゲームです。
戦闘システムもFE式ではなく、シナリオも中世ファンタジーよりかは異能バトルものに近く、キャラデザもオリジナルのイラストを使っています。
まずはシナリオから。ちょっと難しいので上手く説明出来るかわかりませんが、解説してみましょう。
デモドリプルスノインの世界観
数十年前地球に飛来した流星。その隕石片は特殊な力を秘めており、その鉱石を利用することで人々は『魔法』のような力を手にすることになる。
隕石の飛来による特殊技術の解明から半世紀経ち、現代ではその技術『P2o』の恩恵は一般レベルにまで広く普及し生活の様々な面を助け、また同時に問題も抱えていた。
って感じの設定!
要は『全人類超能力者』です。夢が広がるな!
しかし世知辛いことに当然能力には才能があり、人によってレベルの強弱があります。
- レベル1~3……低位
- レベル4~6……中位
- レベル7~9……高位
更にレベルは単純な足し算ではなく、1つ上がる毎に2倍強くなる。低位技術は日常生活で便利な程度から、現在確認されている最高位のレベル9ともなれば国宝級。個人で軍隊と戦える戦闘力らしい。
いやー、上手く説明出来てんのかな? ゲームではあまり見ない設定ですよね!
クリアまで3時間の短い中に非常に濃い設定、世界観が組み込まれていて最初はちょっと「難しいな」という印象があるかもしれない。
特に初戦闘までの導入はちょい長めで、その間に主人公の日常と独白のような形で世界の説明を受けるのだが、あまり用語にこだわると理解が追い付かない。
ただ少し先に進むとポンポンと話が転び、どんどんテンポが上がっていき物語にのめり込んでしまいます。流石フリーゲームSRPG界の大御所。
全体が短い分中だるみがなく、テンションも最終話でピークになります! 手を付けたら最後までやろう!
ラストかっけぇぞ!
ゲームシステムについて
まず、開始直後に選べる難易度は3つ
ホワイト、ブラック、プリズン。そのまま優しい、普通、難しいと解釈してもいいと思う。
僕はブラックでやったんだけど、そこまで難しいとは感じなかったかな。
でも個人的にはホワイトをおすすめ! 特にSRPG初心者は迷わずホワイトを選ぼう! 多分そっちの方が面白い。
難易度ブラックでは(多分プリズンも)キャラの成長要素が無いんですよ。
レベルはあって上がるんですがステータスはHPが1上がるだけ。と言っても能力バトルなのでステータスにはあまり意味が無いんですが。
未プレイですが、恐らく感覚的に難易度プリズンは細かく移動位置やHP管理をしての詰将棋になっていると思います。そんな感じが好きな人はどうぞ! そうでない方にはホワイトをおすすめしておきます! 物語が面白いゲームなのでサクサク進もう。
戦闘について
文章で説明するのがなかなか難しいですが、RPGで例えると『HPとMPが共有されている状態』です。
小窓で出ている一番下に『使用者 HP-最大HPの10%』とあるのがわかりますかね。
これはもうそのまま、使う度に最大HPが10%減ることを意味しています。このキャラのHPは50なので、毎回5ずつ減るわけですね。
更に、キャラクターは『疲労』として毎ターンHPが1ずつ減少していきます。本気を出している時はもっと減るかも。
そのように敵を攻撃してもHPが減り、ただ逃げ回っていてもHPが減るので
『基本は速攻!』
戦闘シーンでは積極的に攻めつつもなるべく被弾を避けていく戦法が求められます!
と書くとなんだかやたら難しそうですが、難易度ホワイト、ブラックまでであればそんなにHPカツカツって感じでもなく割りと自由に敵をなぎ倒していけます。難易度は低め。
また、話が進めば一時能力アップのブーストや使用武器を切り替える能力なども増えていくので、決してメリットばかりではないそれら技術の特性を掴んで適切なタイミングで発動させる必要も出てきます。
と言ってもやはりそこもタイミングはシビアじゃない。初心者に優しい。恐れずやってみましょう。見た目よりやりやすいゲームです。
まとめ
何度も言いますがこのゲーム、物語は完結しておりません。
僕基本的に未完の物語って評価しないんですよ。途中まで凄く面白いなーと思って見ててもオチで一気になんだこの糞は! ってなる映画とかあるじゃないですか。当然その逆も。
だから普通はオチまで見てから判断するんですが、それでもデモドリプルスノインはラストが気持ち良くて「これもう一つの物語でいいよな」となってしまいました。
だが続きはやっぱり欲しい!
この作品の反響次第で続きを作るのか決まるそうです!
せっかくここまで読んだなら僕が次作をプレイするためにも皆今作をダウンロードするように!
記事書きながら思ったんだけど、これアニメ向きだよね。もう少し日常系のエピソード盛ったらここまでで丁度12話くらいになるんじゃなかろうか。
アニメ業界はマジでもう少しフリーゲームに目を向けろよ。いいのいっぱいあるぞおい。
B級ホラーとかやんなくていいからさ。